お香の原料として使用される天然香料には数十種類あります。ここでは、代表的な香料についてご紹介いたします。
白檀
お釈迦さまが愛した香りとも言われ、古来より人の心をとらえ、大切に扱われてきた香木。その香りには、強い鎮静作用があるため、ヒンズー教をはじめ多くの宗教において、瞑想や儀式に欠かせない役割を果たしています。
▼アロマですと、サンダルウッドとして親しまれています。
丁子
紀元前より殺菌、消毒薬として使われてきた。感染症抑止剤として、ペストなどの伝染病の予防に古くから用いられました。日本で丁子は、密教系僧侶にとって「清め」に用いる香料でもあり丁子湯に入浴するほか、丁子を口の中に含んで、息や身を清めていました。
▼アロマですと、クローブとして親しまれています。
桂皮
古くから寺院の薫香に用いられた貴重なスパイスで、エジプト、ギリシャ、中国などでもその強壮作用や消毒作用が認められてきました。食品に使い始めたのも防腐剤目的だったと言われています。またこの香りには、疲れきって無気力な状態を活性化する働きがあり、物事に前向きに取り組む意欲を高めてくれます。